「最近、頭が働かない」 乳がんホルモン療法中に起きた“ブレインフォグ”という見えない副作用

こんにちは、ままんです。乳がんのホルモン療法を始めてから、少しずつ増えていった違和感がありました。
言葉が出てこない。さっきのことを忘れる。集中できない。冷蔵庫の前で立ち止まって、「…私、何しに来たんだっけ?」と考え込む時間。
最初は、疲れかなと思っていました。でも、どうも違う。
それは「ブレインフォグ」という副作用かもしれない
乳がんのホルモン療法中に感じる、頭がぼんやりする物忘れが増えた集中できない思考が遅くなった気がするこうした症状は、認知機能障害(ブレインフォグ)と呼ばれています。
霧(フォグ)がかかったように、頭の中がはっきりしない感覚からついた名前です。
【医療情報】治療中に起こる“認知機能の変化”は報告されている

がん治療に伴う認知機能の変化は、海外では Cancer-related cognitive impairment(CRCI) と呼ばれ、乳がん患者さんの間でも広く知られています。
乳がんの治療ガイドや患者向け資料でも、「集中力低下、記憶力の低下、思考速度の低下などを感じる患者が一定数存在する」といった報告が紹介されています。
特にホルモン療法では、女性ホルモン(エストロゲン)の低下が起こります。エストロゲンは、記憶感情調整注意力学習機能など、脳の働きにも関与していることが知られており、ホルモン環境の変化が認知機能に影響する可能性が指摘されています。
※個人差が大きく、すべての人に起こるわけではありません。
見えない副作用だからこそ、つらい

外見は普通に見える。話もできる。日常生活もなんとか回している。でも頭の中は、いつもより少し重たい。
周りに説明しづらくて、「私がダメになってるのかな」と自分を責めてしまう。それが一番つらかったです。
【医療情報】認知症とは別のもの

多くの医療情報では、治療関連の認知機能変化は、認知症とは異なる性質のものと説明されています。知能が低下するものではない一時的または波がある場合が多い疲労。
が影響することも多いとされています。ただし、日常生活に強い支障がある急激な変化がある場合は、主治医への相談が推奨されています。
ブレインフォグ症状セルフチェック

最近の自分に当てはまるものをチェックしてみてください。
□ 頭がぼんやりすることが増えた
□ 会話中に言葉が出てこない
□ 物忘れが増えたと感じる
□ 同時に複数のことができない
□ 集中力が続かない
□ 作業の段取りが難しくなった
□ ミスが増えた
□ 何をしようとしていたか忘れる
□ 読書やテレビの内容が頭に入りにくい
□ 思考スピードが遅くなった気がする
👉 3〜4個以上当てはまる場合、治療の影響による認知機能の変化の可能性も考えられます。
※自己診断ではなく、気になる場合は医療者に相談を。
私が少し楽になった対処

医療者さんに相談してから、「覚える努力」を減らしました。スマホのメモを常に使うToDoは3つまで同時作業をやめる早めの休憩。
そして何より、「今日は頭に霧がある日なんだな」と受け入れること。それだけで、心の消耗が減りました。
名前を知るだけで救われることがある

「私、壊れてきてるのかな」そう思っていた頃の自分に、伝えてあげたい言葉があります。
それは、ちゃんと名前のある副作用だよということ。見えないけれど、確かに存在する変化。そして、同じ経験をしている人は少なくありません。
もし今、同じ霧の中にいる人がいたら、ここにも、同じ景色を見た人がいます。
※本記事は個人の体験および一般的な医療情報をもとに作成しています。症状の程度や経過には個人差があります。気になる症状がある場合は、必ず主治医や医療機関へご相談ください。

