女性ホルモンの役割とは?エストロゲン減少で起こる心と体の変化をわかりやすく解説

はじめに
女性の心と体は、「女性ホルモン」と深く関係しています。
肌や髪、骨や血管、さらには気分や睡眠まで――実は全身の健康を支えている大切な存在です。
しかし女性ホルモンは一生同じ量ではなく、思春期から増え始め、更年期に向けて大きく減少します。
その変化によって、さまざまな不調や体の変化を感じる方も少なくありません。
この記事では、女性ホルモンの基本的な働きと、減少したときに起こりやすい変化について、わかりやすく解説します。
女性ホルモンとは?体を支える2つのホルモン

女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)は、主に卵巣から分泌され、次のような役割を担っています。

プロゲステロン(黄体ホルモン):妊娠を支えるホルモン

乳がん患者はエストロゲンを抑えるお薬を飲みます。
「乳がんの既往がある方では、ホルモン補充療法は慎重な検討が必要とされ、一般的には第一選択にならないことが多いです。」
あまりの副作用の強さにお薬を止める方もいるそうです
心や体の状態に影響を与える
ライフステージによる変化

| 思春期 | 高いレベルを維持 |
| 20〜30代 | 高いレベルを維持 |
| 40代後半〜更年期 | 急激に減少 |
更年期に起こりやすいこと
のぼせ・不眠・イライラなどの更年期症状
骨粗鬆症・動脈硬化のリスク増加
エストロゲンが減少すると起こる変化

エストロゲンは、心身を守る“守護神”のような存在。
減少すると全身にさまざまな影響が現れやすくなります。
① 短期的に現れる不調(更年期症状)
卵巣がホルモン分泌に応えられなくなることで、自律神経が乱れやすくなります。
② 美容・デリケートゾーンの変化
③ 長期的な健康リスク
血管や骨を守る働きが弱まり、病気のリスクが高まります。
気になる症状がある場合は婦人科へ相談を
「これってエストロゲン不足?」と感じる症状がある場合は、我慢せず婦人科へ相談しましょう。
ホルモン補充療法(HRT)は乳がん患者はできません。その代わりに
漢方薬
生活習慣の見直し
など、症状や体質に合わせた選択肢があります。
「乳がん治療と女性ホルモンの関係
乳がんの中には、女性ホルモン(エストロゲン)の影響を受けて増殖するタイプがあります。
これを「ホルモン受容体陽性乳がん」と呼び、日本では比較的多いタイプとされています。
エストロゲンは本来、肌や骨、血管、心の安定など、女性の体を守る大切なホルモンです。
しかしホルモン受容体陽性の乳がんでは、がん細胞の成長を助けてしまうことがあるため、治療ではこの働きを抑える必要があります。
そのため乳がん治療では、手術や抗がん剤のあとに「ホルモン療法」が行われることがあります。
ホルモン療法は、女性ホルモンの作用を弱めたり、体内で作られる量を減らしたりすることで、再発リスクを下げることを目的とした治療です。
ただし、女性ホルモンが急激に低下することで、自然の更年期に似た症状が現れることがあります。
たとえば、ほてり・発汗・不眠・気分の落ち込み・関節痛・肌や髪の変化などです。
これらの変化は「年齢のせい」でも「気のせい」でもなく、治療の影響によって起こる体の自然な反応です。
つらい症状がある場合は我慢せず、主治医や専門医に相談することで、症状を和らげる方法を一緒に見つけることができます。
ホルモン療法とは
乳がんの中には、女性ホルモン(エストロゲン)の影響を受けて増殖するタイプがあります。
ホルモン療法は、このエストロゲンの働きを抑えることで、がんの再発や進行を防ぐための治療です。
主に使われるお薬には、次のようなものがあります。
エストロゲンの作用をブロックする薬
体内で作られるエストロゲン量を減らす薬
卵巣の働きを抑える治療(閉経前の方)
手術や抗がん剤が終わった後も、5〜10年ほど長く続ける治療になることが多いのが特徴です。
なぜ女性ホルモンを抑えるの?

ホルモン受容体陽性乳がんでは、エストロゲンががん細胞の増殖を助けてしまうことがあります。
そのため、女性ホルモンの影響を弱めることで、
といった効果が期待されています。つまりホルモン療法は、目に見えない再発リスクから体を守る“予防治療”ともいえる大切な治療です。
起こりやすい体と心の変化
女性ホルモンが急激に低下することで、自然の更年期に似た症状が現れることがあります。
▶ 自律神経・体温の変化
ホットフラッシュ
発汗
動悸
寒暖差に弱くなる
▶ メンタル・脳の変化
不安感・イライラ
気分の落ち込み
集中力低下(ブレインフォグ)
涙もろさ
▶ 睡眠の変化
寝付きにくい
夜中に目が覚める
熟睡感がない
▶ 見た目や体の変化
肌や髪の乾燥
抜け毛
体重増加・体型変化
関節痛・疲れやすさ
※症状の出方や強さには個人差があります。
まとめ

女性ホルモンは、見た目だけでなく心や体の健康を支える大切な存在です。
特に更年期以降はホルモンの減少によって、さまざまな変化が起こりやすくなります。
「年齢のせい」と我慢せず、正しく知り、適切にケアしていくことが、これからの人生を健やかに過ごす大きな鍵になります。
しかしながら、乳がん治療中はこの女性ホルモンを止める薬を10年ぐらい飲まなければいけません。
さまざまな副作用がありますが、薬物療法・心療内科・漢方・生活調整など、症状に合わせたサポートがあります。



